湖南省で先日開かれた中国国際軌道交通・設備製造業博覧会には、世界の軌道交通産業から出展業者と調達業者が集まった。
地下鉄車両のようで、前後がつながるバス車両のようでもある「スマート軌道列車」は来場者の注目を集めた。湖南株洲が開発したこの「スマート軌道列車」は専用のレールを敷設する必要がない。車内にセンサーが大量に搭載され、地面の指示線に沿って道路を走行できる。自動運転技術を利用し、運転士は車両の起動・停止を操縦するだけでよい。
このようなスマート軌道列車は実験室の展示品にとどまらず、湖南株洲や四川宜賓などは実際に運営している。従来のバス車両と異なり、スマート軌道は専用レールを敷設する必要がなく、適応性が高い、消費エネルギーが低い、ゼロ排出、柔軟かつ効率的などの特徴がある。
軌道交通分野のグリーンとスマートとは何か。中国工程院院士で中車株機専門家委員会主任の劉友梅氏は、「簡単に言えば、スマートとはITを十分に利用することで、グリーンとは高効率、ゼロ排出、環境に優しいこと」だと話した。
中国中車股フェン有限公司の業務執行取締役の徐宗祥氏は、高速車両「復興号」も同様にスマート性を持つと話す。「復興号」は2560個のセンサーを搭載し、列車のコアシステムと部位の温度、速度、圧力、絶縁性能などをリアルタイムで観測、制御する。同社が研究開発するよりスマートな製品は操縦、監視、診断、判断、制御、復旧の自動化を可能にする。徐宗祥氏は、2019年、スマート型「復興号」は最初に京張高速鉄道に導入され、北京冬季オリンピックに奉仕すると明かした。
中国中車が製造した次世代カーボンファイバー地下鉄車両は、ステンレスとアルミ合金を使用した従来の車体より13%軽い。そのため、省エネと騒音の削減を実現できる。徐宗祥氏は、「より快適に乗車でき、客室の騒音はわずか68デシベルとなる。全自動運転、スマート車窓、スマートエアコン、自動感知照明システムなどのスマートがいたるところに存在する」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月24日