現在多くの若者はなかなかベッドから出られない習慣になっている。彼らにはスヌーズ時間を5分に設定しアラームをセットするか、鳴る前に起きても鳴るまでベッドで粘るという共通した特徴がある。朝ベッドで起きるのに苦しむことから、彼らは「起床困難族」と呼ばれている。彼らは1分でも長く眠るかベッドで横になることで体に1分間でも多くの充電を行えると思っているが、果たして本当にそのとおりだろうか。科技日報が伝えた。
ベッドで1分粘るのはもちろん結構だ。適度に粘ることで体が熟睡から徐々に覚める。睡眠中の血液の循環は緩やかだ。目覚めた後に少し動きを止め、背伸びをし手足を軽く動かすことで、血液循環を徐々に正常な水準に戻す。急に起きることによる脳の血液供給不足、血圧の変動によるめまいを防ぐ。
この適度に粘る時間は長くても15分を超えてはならないことに注意が必要だ。この15分の間にもう一度眠るのではなく、できるだけゆっくり目覚めるようにする。ベッドで粘っている時、人体は浅い睡眠の状態に置かれており、かつ夢を見やすく質の低い睡眠になる。この状態が長く続くほど疲れを感じる。人体は長期的に半睡眠の状態に置かれると順調に目覚められなくなる。仕事や学習に影響し、さらには夜眠りにくくなる。
ベッドで粘る多くの人は目覚めた後も30分ほど寝ようとするが、これはやめるべきだ。人体の睡眠の周期が90分区切りだからだ。朝自然に目が覚めた後にベッドで粘り続ければ、次の90分の睡眠の循環に入る。そのためベッドで30分もしくは40分粘ってから目覚めると、かえって倦怠感が生まれ、さらにはめまいや吐き気がする可能性がある。
朝はいつまでもベッドで粘るのではなく、アラームの音をリズムが緩やかなものに設定し、音量を徐々に上げていくようにしてゆっくり目覚めるべきだ。アラームの音量を大きくしすぎ、睡眠中に驚き急に目覚めないよう注意が必要だ。こうすると心拍数が上がり、血圧が瞬時に上がる。これが長期化すれば高血圧と心臓病の原因になる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年8月18日