中国が自主開発した、「大国の重器」と呼ばれる全水深有人潜水艇「奮闘者号」が19日10時9分、マリアナ海溝の海底に到達した。奮闘者号は今月10日、13日、16日の3回の1万メートル級海洋試験に続き、再び水深1万メートルの海底に到達した。
マリアナ海溝は世界で最も深い海溝で、海底に逆さまに連なる山嶺のようだ。その最も深いエリアの最大水深は1万1034メートルで、チョモランマの頂上に華山を加えた高さに相当し、海で最も深いエリアとされている。奮闘者号は今月10日にチャレンジャー深淵の海底に到達し、中国有人潜水の新記録を樹立した。また世界で初めて、3人同時に海の最も深いエリアに到達した。
中国で唯一、海底1万メートルまで有人潜水できる科学観測設備である奮闘者号は、現在の深海プロジェクト技術のトップ水準を示している。また多くの重要技術材料の国産化を実現しており、国産化率が96.5%以上にのぼっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年11月20日