2020年以前の人工知能(AI)技術は応用シーンを模索していたとすれば、2020年に入ってから、AIは生活に浸透したと言える。
この1年、世界が新型コロナウイルスと戦う中で、AIは「スーパー助っ人」となった。科学技術の最前線で、AIは課題を克服し、グランドデザインにおいては、次々と打ち出される政策がAIの順調な発展を支援した。
当然、発展の裏には暗い影もあり、技術使用の境界をめぐる討論が続いている。注目を集めた「顔認証最初の事件」の一審判決 では、「顔認証」によって生まれた溝がまだ埋まらなかった。
しかしどうであれ、AIは将来的に喜ばしい進歩を遂げ、論争を避ける必要はない。過去数年のAI技術と産業の勢いある発展を振り返ると、今後10年、AIが世界にもたらす変化は期待に値すると言える。
防疫
AIを使った防疫が一般的に
中国のAI防疫の経験をまとめると、AI技術の革新成果と経験は世界の防疫の努力に経験を提供した。例を挙げると、ビッグデータやAIモデルなどを使った新型コロナの潜在的流行の予測、AI技術を使った新薬開発、新型コロナウイルス検査の補助(特にCT画像自動認識とウイルス検査)、診察ロボット使用による患者と医療従事者の接触リスク低下などがある。まだ初期段階だが、流行期間の革新的応用がAI技術の成熟を加速化したことは間違いない。
政策
4都市が国家次世代AI革新発展試験区を建設
科技部は3月9日、済南、西安、成都、重慶の国家次世代AI革新発展試験区建設を支援することを通知した。うち、成都市にスマート空中管制、ファイナンシャル・インクルージョン、スマート医療などのシーンで応用モデルを強化し、業界融合応用を中心としたAI新業態・新モデルを形成し、開放型産業体系の構築を推し進めることを求めた。重慶市には、スマート観光、スマート物流、スマート交通、スマート生態保護応用モデルを形成し、重慶の特徴がるスマートシティを構築することを求めた。西安市には、スマート感知処理やスマートインタラクティブなどの研究開発基礎と人材面の優位性を生かし、先進製造、文化クリエイティブ観光、商業貿易物流などの分野に有効的な業界ソリューションを構築し、革新駆動型発展の新たな原動力を形成することを要求。済南市には、AI応用シーンが豊富でハッシュレート基礎とデータ資源が多いなどの優位性を生かし、製造、農業、交通などの十代シーンで革新的応用を進めることを要求した。
AIが「新インフラ」の急発展の波に乗る
近年、中国のAI産業は良好な発展を遂げ、技術革新が活発化し、音声認識などの一部応用技術は世界トップレベルとなっている。産業規模は拡大し続け、2019年末、中国のAIコア産業の規模は510億元、AI関連企業は2600社を超えた。AIと産業の融合応用が進み、各分野+AIの新技術、新モデル、新業態が次々と現れ、今後に期待できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年12月27日