中国は今年6月、有人宇宙船「神舟12号」を酒泉衛星発射センターから打ち上げる予定です。間もなく始まる宇宙の旅に備えて、乗組員たちが強化訓練に全力投球をしています。
中国初の宇宙飛行士で、中国有人宇宙プロジェクトの楊利偉副総設計師は、「3人の宇宙飛行士が軌道上で3カ月間滞在し、船外での保守・点検、設備の交換、軌道上荷重解析など一連の操作を執り行う」と紹介しました。
楊氏は、「宇宙ステーションの建設段階においては、宇宙飛行士は複数回の船外活動により、各モジュールの保守・点検及び建設などの任務を成し遂げる予定だ。今後、宇宙飛行士の船外活動が常態化し、時間も大幅に増えるだろう」と述べました。
そして、「専門知識を身につける以外にも、体力維持においては、長時間の無重量訓練など多くの内容が含んでいる。水中で行う船外活動のシミュレーション訓練では、一回につき6~7時間も続く場合もある。訓練が終了した後に、箸を持つ力さえないほどに体力が消耗することもある」と説明しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年5月30日