このほど、「最近、カラオケに行く人が減ったのはなぜか」が微博でトレンド入りした。
その内容は、「中国に残っているカラオケ企業は7年前の半分ほどで、カラオケ業界はここ数年、下り坂にある。娯楽消費市場のニーズが変化したことが原因だが、カラオケの主力消費層もひっそりと変化している」というもの。
一部のネットユーザーは、インターネットの発達により、「全民K歌」や「唱吧」などのソフトウェアは楽曲が揃っている、プレイリストが新しい、どこでも歌えるなどのメリットがあるとの考えを示した。一方、伝統的なカラオケには料金が高い、プレイリストが古いなどの問題が存在し、友人と時間が合わなければならず、コロナ禍でさらに行くのが困難となっている。経済の発展と社会の変化に伴い、中国の若者の遊びも多様化し、それに代わる遊びが次々と登場している。
カラオケに行かなくなった若者はどこに行っているのか
マーダーミステリー 没入型体験が人気
近頃、若者に最も人気がある遊びはマーダーミステリーである。没入型の空間、頭を使うコード解除、ストーリー、協力プレイの特徴により、若者が集まって行う人気の遊びになっている。
人気バラエティ番組からオンラインゲームに発展し、マーダーミステリーは若者に浸透していった。オフラインのマーダーミステリー店も急速に増加し、全国の店舗数は3万店を超えている。店舗数が多いトップ3都市は順に上海、武漢、北京。
プレイヤーのストーリーの質、プレイ環境、インタラクティブサービスに対する要求が高いため、マーダーミステリー店は進行役とNPCの質を重視し、ストーリーのテーマに基づいて店舗と部屋の内装を行っている。
1980年代生まれ起業家の李豊豪さんの店は2週間前にオープンしたばかりで、マーダーミステリーはメイン業務請負の1つである。「自分もマーダーミステリーが大好きで、マーダーミステリーで遊ぶと繰り返しの仕事から抜け出すことができる。普段と違う生活を体験することで、リラックスできる」と李豊豪さんは話した。
某サイトの2020-2021年のデータおよび市場調査の推計によると、2021年の中国の実体マーダーミステリー市場の規模は154億2000万元に、消費者数は941万人に達する見通しで、30歳以下の若者はその7割超を占める。
そのほか、テーブルゲームや脱出ゲームなどの同類のゲーム方式も若者から人気がある。