5Gの普及が進む中、6Gの研究が始まっている。『NIKKEI ASIAN REVIEW』は先日、6Gの特許申請件数で、中国は40.3%の割合で世界首位に立ったと伝えた。
先日開かれた「2021年6Gシンポジウム—6Gビジョン展望」で、工業情報化部の韓夏チーフエンジニアは、2030年の商用化を目指す6Gはビジョン研究とコンセプト形成の段階にあり、6G技術の方向とプランを模索中だと話した。工業情報化部は6Gの革新発展を全力で推し進め、6Gネットワーク技術を将来を見据えて備蓄している。
5G商用化が基礎
中国の5G商用化から2年で、ネットワーク建設、ユーザー市場、融合応用、標準研究設定などは急速に進展している。中国は世界最大規模の5Gネットワークを構築し、今年8月時点で、5G基地局は103万7000基に達し、全国の70%以上を占めた。5G端末ユーザーは4億人を突破し、世界最大のユーザー数を誇る。1万件以上の5G応用革新ケースを構築し、中でもメディア、医療、交通、教育などの分野に標準的応用を形成した。
モバイル通信の10年で1世代という発展規律に基づくと、6G研究開始のタイミングを迎えたと言える。しかし、韓夏氏は、5G商用化の成功を6G発展の基礎にする必要があると強調した。
中国通信標準化協会の副理事長兼秘書長の聞庫氏は、6G技術の先行的研究を行うと同時に、5G商用化と5G-Aの進化を着実に進め、6G発展の基礎を固める必要があると話した。
6Gの革新発展を推進
韓夏氏によると、まず、6Gの潜在的コア技術の研究を深く進める必要がある。チップや新材料などの支柱産業の発展を合理的に進め、上下流協同発展の良好な環境を形成しなければいけない。また、世界の6G推進機関、各分野の企業、大学、科学研究所の交流と協力を強化し、世界統一の6G標準の形成を推し進める必要がある。
IMT-2030(6G)推進チームのリーダーで中国信通院副院長の王志勤氏は、中でも世界統一の6G国際標準を維持し、国際標準の分裂を回避する必要があると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月26日