恋をしている時は、「年齢も身長も気にならない」と言われているように、あばたもえくぼとなるものだ。では、男女がより長く円満に過ごせるような年の差というのはあるのだろうか?中国日報が報じた。
年齢が上のほうを基準に、「年齢÷2+7」以上というのが社会的にも広く受け入れられる最適年齢だと一般に流布している説がある。この数式で計算すると、28歳の人は、21歳(28÷2+7=21)未満の相手と付き合うのは、あまり適当ではないということになる。
この説を誰が初めに提起したのかははっきりしていないものの、カップルの年の差が最適かどうかを判断するために、多くの人が参考にしている。
男女によって異なる好みの年の差
出会い系サイトOKCupidの共同創業者クリスチャン・ラダー氏の研究によると、男性と女性では、好みの年の差に違いがある。
女性は通常、自分と年齢がほぼ同じ、または1、2歳上の男性を好むのに対して、男性は何歳になっても20代前半の女性を好む。また、女性は年の差が小さいことを好み、またその差は常に一定であるのに対して、男性は常に若くてセクシーな女性を好む傾向にある。そのため、男性は年を重ねるほど、年の差の大きい女性を好むようになる。
この点についてネットユーザーは、「女性の男性の年齢に対する好みは、はっきりとはしていないが、男性は永遠に20代の女性だけが好き」との声を寄せている。
Conversationの報道によると、実際には西洋諸国においては、既婚夫婦の年の差は比較的大きく、10歳またはそれ以上離れた夫婦が約8%を占めている。そしてそのほとんどは年上の男性が若い女性と結婚するというパターンだ。一方で、女性が年上の「姉さん女房」の夫婦の割合は1%にとどまっている。
では、年の差が小さいほうが、夫婦が長く円満に過ごせる可能性が高いのだろうか?
年の差は小さいほうがいい?
年の差が小さいことにはたくさんのメリットがあり、二人の共通点が多くなり、仲を深めることができるかもしれない。例えば、周りの目も気にせずに、子供の頃好きだったドラマの主題曲を一緒に歌ったりすれば、二人の仲をぐっと縮めることができるかもしれない。
Atlanticの2014年の研究によると、年の差が5歳の夫婦が離婚する可能性は、同い年または年の差が小さい夫婦よりも18%高い。
しかし、こうした判断は絶対的なものではなく、離婚の原因もまた必ず年の差にあるとは限らない。
二人の仲に影響を与える要素とは?
年の差が大きいカップルはあまり長く続かないと考える人も多いかもしれないが、ある研究によると、年の差のほとんどないカップルと年の差の大きいカップルを比較すると、後者のほうが互いに信頼し合い、焼きもちを焼くことも少ないとしている。そして4分の3以上の若い女性が、年上の男性との親密な関係にとても満足している。
周囲の人の声や見方も、二人の仲に大きな影響を与える。例えば、年の差カップルが、家族や友人が応援してくれていないと感じていると、その関係が破綻してしまう可能性が大きくなる。
またカップルの年齢も二人の仲に大きな影響を与える。例えば、同じ10歳の差であっても、20歳と30歳のカップルの方が、53歳と63歳のカップルに比べて、人生における段階的な差が大きく異なってくる。
愛があれば年の差は関係なし
当然のことながらデータというのは大方の傾向に過ぎず、永遠のテーマである「愛」を持続させることができるかは、それぞれのカップルの努力次第だろう。
この世界には「愛を成功させる秘訣」というものは存在せず、親密で、幸福、健全な関係を築き続けることができるかは、本人たちにかかっている。
年の差は二人にとって多少なりとも試練をもたらすかもしれないが、二人が共に良い関係を保つよう努力することができれば、年の差が障害になることはないはずだ。
愛というのは、暮らしにおけるその他の素晴らしい事と同じく、努力なしに手に入れられるものではないからだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年11月29日