アジアの全形を留めている恐竜の化石の中で最大である、マメンチサウルスのホロタイプがこのほど、1965年の化石設置後で初の大規模な修復作業を完了した。マメンチサウルスの標本は35節の尾椎を留めているが、今回は55節に基づき復元された。修復後の骨格の身長は2メートル伸び、24メートルになった。成都自然博物館(成都理工大学博物館)2階の「竜行川渝」展示ホールにそびえ立っている。
これは中国で有名な恐竜の化石で、1957年に石油地質調査隊が現在の重慶市合川区太和郷付近で発見した。化石の出土後、1961年に成都地質学院(現在の成都理工大学)によって収蔵・保管された。「中国恐竜研究の父」と呼ばれる楊鐘健教授らがマメンチサウルスと名付けた。
四川盆地からは多くの、種類が豊富な恐竜の化石が出土している。四川盆地の竜脚類は1930年代に発見されていたが、骨格の完全性が80%を超えるマメンチサウルスの化石は専門家を喜ばせた。
技術者は2021年に、恐竜の化石に骨格のヒビ、失われた部分の不正確な復元、骨格を立てるための鉄柱の錆びなどの問題に焦点を絞り、復元や設置をやり直した。マメンチサウルスの他にも、成都理工大学博物館に収蔵されている、その他の30数組の恐竜の骨格及び骨格模型の修復も行われた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年8月25日