米AP通信は現地時間30日、米国の大型月探査ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の故障による打ち上げ延期後、米航空宇宙局(NASA)は9月3日に打ち上げを再度試みることを決定したと伝えた。関連任務の責任者によると、給油フローの変更により先ほど生じた問題の処理を行っているという。
またCNNによると、気象専門家は、打ち上げ期間のうち60%に天気の異常が生じる可能性があると見ている。同任務の別の候補日は9月5日。
この高さ98メートルのSLSは、NASAが作る「最強のロケット」とされている。計画によると、アポロ計画が宇宙飛行士12人を月に送り込んでから半世紀後に、3つの人体模型を搭載した宇宙船を月周回軌道に送り込む。
これまでの報道によると、米国のこの月上陸ロケットの打ち上げ計画は今年に入り紆余曲折を経ており、点火試験段階で移動発射装置の燃料漏れなどが生じ何度も延期されていた。8月29日の予定打ち上げ時間の約40分前に、エンジンの故障により打ち上げが中止された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年8月31日