中国有人宇宙事業弁公室が30日に発表した情報によると、有人宇宙船「神舟15号」と中国宇宙ステーションコンビネーションが自動・高速ランデブー及びドッキングに成功した後、宇宙飛行士の費俊龍氏、鄧清明氏、張陸氏の3人が宇宙船帰還モジュールから軌道モジュールに入った。各種準備を完了後、待ち望んでいた神舟14号の宇宙飛行士の陳冬氏、劉洋氏、蔡旭哲氏の3人が北京時間30日午前7時33分に順調に「家の扉」を開き、神舟15号の乗組員の「天宮」への入居を大歓迎した。合流を果たした2組・6人の宇宙飛行士は共に中国人の「宇宙の家」で記念撮影した。2組は今後、宇宙ステーションで初の軌道上交代を行う。6人は宇宙ステーションで約5日間共に勤務・生活し、各種予定任務と引き継ぎを完了する。
しかし6人の軌道上での共同生活では、軌道上資源の最適化保障や活動計画の管理・調整などの問題が生じる。「環球時報」の調べによると、軌道上で2組が共同生活する5日間に渡り、中国宇宙ステーションの環境コントロール・生命維持システムの処理量を3人から6人に増やすため、作業方法を調整することで最大の需要を満たす必要がある。今回の任務でも、環境コントロール・生命維持システムにより人体の代謝を支える最大能力をさらに検証する。
同時に交代期間中に宇宙ステーションの構造は「3モジュール・3隻」になる。これは環境コントロール・生命維持システムの宇宙ステーション全体(最大構造)の各モジュールへの支持能力を検証し、同システムのフル負荷運行能力を全面的に検証する。
生活について、中国宇宙ステーションは軌道上で2組のキッチン設備を設置しており、同時に食事の準備を行える。スペースの広さに応じて共に食事するか、場所を分けて食事する。2組は食品を共有できる。また2つのモジュールには2カ所の衛生エリア、6カ所の睡眠エリアがあり、いずれも単独で使用できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月1日