杏林公鉄大橋は厦門(アモイ)島を出入りする唯一の海洋横断鉄道ルートだ。2023年の春運(春節<旧正月、2023年は1月22日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間に、この海洋横断大橋のメンテナンスに「AIドクター」が導入された。科技日報が伝えた。
検査チームは以前、測量の際に水深測定器を利用し、人間が水中に潜り断面測量を行っていた。「鉄道橋の多くが川と海の上に架かり、環境の影響を受ける中、測量の不確実性が多い」。中国鉄路南昌局集団有限公司厦門保線区間橋トンネル検査チーム橋作業員の安少帥氏は、「風が強い時は、乗船後にしっかり立てないほどで、設備の操作となるとなおさらだった」と述べた。
厦門保線区間は2022年、無人技術を使い橋とトンネルのメンテナンスも開始した。
衛星測位システムを通じ、規定の測量ルートに基づき巡航する。無人測量船は3本の測線の河床断面を測量するとともに、同時に3次元座標を収集し、データアルゴリズムにより河床断面図を作成し、水中の状況が一目瞭然になるのを実現している。
直感的な図示があれば、河床断面の変化を総合的に分析し、正確なメンテンナスプランを策定できる。
山の巡回点検において、「AIドクター」が再び大活躍した。
山の麓で「ブーンブーン」という音が鳴った。安氏は慣れた様子でドローンを操縦し周回飛行させ、山の問題箇所でホバリングさせた。撮影の角度を絶えず調節するにつれ、3次元のアングルで危険な岩などの潜在的なリスクが一目瞭然になった。
安氏は山の検査を終えると、同僚と共に水中ロボットを携え水中検査を行った。「水中ロボットは安全性が高く、全天候の持続的な作業が可能な上、従来の潜水士の過酷な環境における作業のハイリスクも回避できる」と安氏が説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年1月12日