1月7日から2月15日までの40日間が、春運(春節<旧正月、2023年は1月22日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)となっている中国。新型コロナウイルス対策が新たな段階に突入して初めて迎える春運となった今年は、帰省の過程で、天気の変化をチェックする必要があるほか、個人レベルでの新型コロナウイルス対策にも注意しなければならない。広大な中国は地域によって気温などが大きく異なるため、「春運」期間の移動中、どんな服装やアイテムを持参したほうがいいだろうか?中国天気網はこのほど、「春運」期間に持参する必要のある服やアイテムを地域ごとに示したマップを発表した。それを見て、無事帰省できるようしっかりと準備をしよう。
東北エリアや西北エリアは防寒フル装備、江南エリアは防寒・防湿グッズが必須
例年の天候の特徴を見ると、「春運」期間中、中国の東北エリアや西北エリアなどは、「極寒」期の真っ只中のため、1日の平均気温は氷点下。天地も凍る、凍てつくような寒さとなっている。それらの地域から出発するにしても、そこに向かうにしても、ロングダウンコート、帽子、マフラー、手袋など、防寒のフル装備が必要だ。道路が凍結し、滑りやすくなっている場合は、防滑・防寒ブーツがあると、安心だろう。
西北エリアの東部や華北エリアの南部、黄淮エリアなどの1日の平均気温は0度以上となっているものの、降水量が少なく、空気が乾燥しているため、防寒着のほかに移動の途中で適時水分を補給できるよう、魔法瓶を持参すると良いだろう。その他、長距離の移動となる場合は、スキンローションやハンドクリームといった保湿グッズを持参すると良い。
一方、南方エリアの大部分地域は降水量の多い気候で、川沿いの一部の地域では、曇り、雨、雪などになると、湿度が高くて寒くなり、不快感が増す。そのため、雨具は必須アイテムであるほか、防水・防湿の分厚い上着を着用し、さらに、貼るカイロやカイロで体が冷えないようにすると良い。
また、四川省南部や雲南省、広東省中・南部、海南省、台湾地区南部といった地域では「春運」期間中、外出に適した過ごしやすい天気となりそうだ。軽装でも、安心して帰省の旅に出かけることができる。
ただ、新たな寒気の襲来が控えており、12日から15日にかけて、中・東部の大部分の地域で、雨や雪、強風となり、気温が下がると予想されているため、天気予報をこまめにチェックし、気温の変化に合わせて、暖かい服装ができるように、しっかりと準備しておこう。
春節の足音が聞こえて来る頃となり、多くの人は「帰省モード」へと突入しつつある。普段は一生懸命働いている全ての人々が無事に帰省して、楽しい春節を過ごしてほしいものだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月10日