「ドーパミン消費」、カラフルな経済を盛り上げる

中国網日本語版  |  2023-08-15

「ドーパミン消費」、カラフルな経済を盛り上げる。

タグ:カラフルな経済

発信時間:2023-08-15 13:55:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 カラフルな「ドーパミン・ドレッシング」がこの夏を席巻している。彩度が高く、明るく鮮やかなカラーが若者の心をくすぐっている。7月に映画「バービー」が上映されると、Zara、GAP、H&Mなどの多くのブランドがピンク色の商品を発売した。


 消費者の需要に合わせるため、多くの消費ブランドがマーケティングを展開し、商品もしくは材料に鮮やかな色彩を取り入れている。ドーパミンのブームはファッションから飲食やコスメなどの業界に広がっている。ドーパミンコーデ、ドーパミンメイク、ドーパミンコーヒー、ドーパミンティーなどが急速に流行している。


 すべてをドーパミンにできるような勢いだ。ブランドはネット有名人を採用しマーケティングを仕掛ける他、消費者にも消費世界で一時的な癒やしと全民娯楽を得るきっかけを提供した。


 ドーパミンは「快楽物質」と呼ばれる神経伝達物質で、主に脳の興奮や喜びなどの情報を伝える。


 業界内の専門家によると、鮮やかな色彩は積極的で前向きな気持ちを掻き立てる。ドーパミンの流行は、感情を解き放ちストレスを解消しようとする現代の消費者の需要を反映している。天眼査特許データによると、中国の「感情価値」関連の特許出願件数は現在3060件超にのぼっている。


 国家統計局のデータによると、中国のZ世代(1995−2009年生まれ)の人口は2億6000万人超で、総人口の18%超を占めている。テンセントは「Z世代消費力白書」の中で、新世代の若い消費者の消費の動機は、自分を個性的に表現することに由来し、消費による感情表現が彼らの重要な特徴であるとした。


 ドーパミンはこの需要を満たしている。彼らは自分の風格と個性を示すことを渇望している。同時に豊かな色彩により消費者は写真の投稿に積極的になる。人々はSNSを通じ自分の生活態度と個性を示し、他者から「いいね」と承認を得られる。このSNSの交流はドーパミン消費の活況度をさらに高めた。


 ある業界関係者によると、ドーパミンマーケティングは詰まる所「感情ビジネス」であるという。感情に「カラー」を与えることは、消費者の感情価値の需要に対するブランドの重視を反映している。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月15日

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