1990年代、アンコール遺跡は世界遺産委員会により危機遺産として世界文化遺産リストに登録された。その後、カンボジアとユネスコはアンコール遺跡を保護するための国際行動を開始した。中国も加盟国の一員としてこの保護活動に参加し、中国文化財研究院の副院長である許言氏が中国文化財保護専門家の第一陣としてアンコールに到着した。許言氏と専門家チームは20年以上の努力を重ねてチャウサイ・テバダーからアンコール遺跡の中心部に入り、中国の修復技術と理念が地元住民や海外の専門家に認められるようになった。
許言氏はアンコール遺跡の保護活動の他にも、ここ数年はネパールの九階建ての神殿やウズベキスタンの古代都市ヒヴァなど、海外の数多くの世界遺産の修復に携わった。同氏は、これらは単なる修復プロジェクトではないとし、「私たちの文化財に対する認識、文化財保護の方法と手法を示すものでもある。同時に、より多くの人々に中国の文化財を理解してもらい、私たちの文化を理解してもらうことにもなる」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年10月21日