「嫦娥6号」上昇機は4日午前7時38分、月のサンプルを運び月の裏側から離陸し、予定の月周回軌道に入った。世界初の月の裏側でのサンプリングと離陸を完了した。

　各国の宇宙事業関係者は嫦娥6号の月探査任務に注目し続けている。今回の月探査任務は、人類の宇宙事業の推進に対して重要な意義を持つと見ている。

　欧州宇宙機関（ESA）のアッシュバッハー長官は、「中国国家航天局の嫦娥6号ミッションが大成功を収めたことを祝う。これは素晴らしい成果だ。ESAはこれに参加できたことに感謝しており、誇りに思っている」と表明した。

　パキスタン宇宙技術研究所キューブサット事業責任者は、「嫦娥6号の月の裏側でのサンプリングは偉大な成果で、世界初だ。月の裏側のサンプルは非常に重要で、月の形成の歴史への理解を深める一助となる。科学的な見地に立つと、今回の任務は非常にチャレンジングだった。中国国家航天局を、このような偉大な成果を手にした中国を祝う。我々は中国と協力する機会を手にしたことを非常に喜んでいる」と述べた。

　フランス宇宙物理・惑星学研究所のシルベストレ・モリス教授は、「これは私たちが目にする面ではなく月の裏側であり、中継衛星のサポートが必要なことに注意すべきだ。これは本当に一つの成果、我々が長年待ち望んできた成果だ」と述べた。

　英誌「ネイチャー」（電子版）は、「嫦娥6号は月の裏側の2日間の探査を終えた。貴重なサンプルを運ぶ上昇機はすでに月周回軌道に戻り、帰宅の準備をしている。月の裏側でのサンプル採取は初」と伝えた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年6月5日