中国航天科技集団第六研究院の18日の発表によると、中国航天科技集団商業ロケット有限公司が開発を担当する再使用型ロケット第2段動力システムの試運転と試験が無事成功した。これは中国の商業宇宙事業の再使用型ロケットエンジン技術の新たなブレイクスルーを象徴する出来事だ。
情報によると、今回の試運転で採用されたYF-102シリーズ真空版YF-102Vエンジンは、陝西航天商業発動機有限公司が研究開発を担当した。YF-102V開式循環液体酸素ケロシン高空エンジンは低コスト中型ロケット第2段に搭載される。複数回の起動と双方向揺れの機能を持ち、高性能、高推力重量比、高コストパフォーマンスという特長を持つ。低コスト・大規模宇宙進出能力を提供でき、経済性と信頼性というメリットを兼ね備える。今回の試運転任務において、同エンジンは完璧なパフォーマンスを発揮した。エンジンの複数回の起動及び点火、入口パラメータの広範囲の変化、長時間予冷適応能力の効果的な検証を実現した。
科学研究チームは「低コスト+スムーズな更新」というイノベーションモデルで技術のブレイクスルーを加速。2年半で10数件の技術の難関攻略を果たした。YF-102Vエンジンはすでに交付の条件を備えており、年内に初の商業飛行任務を実施する見込みだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月19日
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