「九天攬月――中国月探査事業20年展」が1日、中国国家博物館で開幕した。月の表と裏のサンプルが世界初同時公開され、注目を浴びている。
中国月探査事業チーフエンジニアの呉偉仁氏によると、月探査機「嫦娥5号」の月土壌は月表側のプロセラルム盆地から得られた。現地の岩石は約20億年前に形成されたものであり、人類が今まで集めているうち「最も若い」月サンプルだ。「嫦娥6号」のサンプルは月裏側の南極エイトケン盆地のアポロクレーターから得られた。これは月最大・最深・最古のクレーターで、月の45億年の変化の歴史を遡ることができ、地中早期生命の起源に手がかりを提供できる。
呉氏は、「裏側のサンプルの研究ですでに一連の独創的な科学成果を手にし、人類の認識を深めるため中国から貢献している。例えば月の第6種となる新鉱物『嫦娥石』を発見した。今後はさらに多くの月サンプルを国際借用申請に開放する。全世界の科学者は共に研究を行い、より多くの科学の発見を手にし、全人類に福をもたらすことができる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月2日
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