路面電車が46年ぶりに再び上海に帰ってきた。上海初の現代路面電車である「張江路面電車」が、1年以上の建設期間、半年間のテスト期間を経て、1月1日に開通した。「科技日報」が6日に伝えた。
このたび開通した路面電車は全長9.2キロ。15駅が設けられ、浦東張江園区内の産業、研究、大学、生活エリア全体をカバーしている。フランス・ロール社の新型路面電車を採用し、定員は167人、一般時速は50キロメートル。1時間あたりの運送能力は5千人から3万人に上り、120平方キロメートルにのぼる張江園区の交通手段不足解決に役立つと見られている。
同路面電車の最も重要な特徴は、これまでのように2本のレールを使う路面電車と違い、一本のレールで電車の走る方向を制御し、電車の重さは車両両側のゴムタイヤで支えているところだ。2つめの特徴は、ゴムタイヤと電力牽引により、電車の低騒音化、ゼロエミッション化を実現し、環境にやさしい点。3つめの特徴は100%のノンステップ化で、地面から床までの高さがわずか25センチとなり、駅から「バリアフリー」で乗車できる点だ。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年1月6日