重慶館のテーマは「山地森林都市」。パビリオンは険しい山峰をイメージし、重慶の「大きな山、豊かな水」という地域的特色や「直立する都市」というイメージと精神を強調している。外壁は環境負荷の少ない膜構造を基礎とし、ハイビジョンLEDスクリーンがはめ込まれている。LED照明と映像をシンクロ変換させる手法により、パビリオン全体が光の流れと鮮やかな色彩に包まれる。
三峡の文化財を展示
館内は3つの展示ゾーン「天生重慶」「人文重慶」「奇跡重慶」と2つの体験ゾーン「新エネルギー4D体験」「無形文化財とハイテクのデモストレーション」に分かれる。
「天生重慶」ゾーンは、三峡両岸の人文景観を模型やレリーフ、復元工芸品によって展示する。ガラス張りの床の下には、唐代からの水位を刻む天然の石梁「白鶴梁」の奇観が広がる。「人文重慶」ゾーンに足を踏み入れると、「九官八卦十七門」からなる大型シーンの中で重慶の町並みを目にすることができる。城壁内では、歴史映像の放映や古い写真のスライドショーによって、重慶の昔を知ることができるほか、重慶火鍋のスパイシーさを体感することもできる。「奇跡重慶」ゾーンでは、木彫や水晶の模型によって渝中半島、江北嘴、化龍橋、弾子石の未来図を展示。また、山地ゴルフのバーチャル体験など、さまざまなアトラクションも用意されている。
豊富なインタラクティブ体験
「新エネルギー4D体験」ゾーンでは、重慶が自主開発した新エネルギー車をバーチャルで運転したり、ソーラーパネルや新エネルギー交通充電ステーションを通して、新エネルギーの理念や発展の未来を体験したりすることができる。「無形文化財とハイテクのデモストレーション」ゾーンでは重慶のさまざまな演芸が披露される。ステージを観賞するだけでなく、演者と交流することも可能で、重慶の伝統芸能を体験し、学べる。また、カプセルロボットなどのハイテク製品も展示され、目覚しい進歩を遂げる科学技術を紹介する。
「チャイナネット」 2010年3月7日