中国のGPS衛星「北斗」に搭載された、知的所有権を有するGPS技術が上海万博で幅広く応用されることとなった。万博期間中、「北斗2号(BD-2)」の受信モジュールが組み込まれたリモートモニタリングシステムが各自動車メーカーの新エネルギー自動車300台以上に設置される。これらの自動車は万博エリア内の各地で運行し、サービスを行う。中国新聞社が25日に伝えた。
北斗のGPS技術の産業開発・応用普及推進を目的として、中国航天科技集団公司第五研究院503所が筆頭となり、上海シリコン知的所有権公益センター、同済大学新エネルギー自動車工程センターなどが協力する国家ハイテク産業化プロジェクト「車用BD-2/GPS互換モジュール産業化」プロジェクトが立ち上げられた。同プロジェクトの重点は、北斗のナビゲーション技術を上海万博で応用させるためのリモートモニタリングシステムを完成させることだった。
北斗GPSの車用リモートモニタリングシステムは、度重なる技術改善を経て、上海万博において大きな役割を発揮するだろうと見られている。同プロジェクトの実施は、「北斗」のGPS技術および自動車情報技術の発展を推進し、関連産業の発展をけん引することとなる。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年3月26日