上海万博の試験運営が今日から開始し、システムテストなどの各作業が全面的に実施されている。
2002年に誘致に成功し、8年の準備期間を経た上海万博は、今日から数回の最終テストを行う。1回のテストに参加する人数は5万人から50万人で、万博園区の建設関係者、展示関係者、上海や周辺地域の代表らが参加する。
万博園区のパビリオン、交通、セキュリティ、医療などの準備がほぼ整い、実際の開幕後の状況を想定した試験運営ができる状態となった。
試験運営には7割のパビリオンが参加し、中国館、テーマ館、演芸センター、万博センターなどが来場者を迎え入れる。一部の外国館も試験運営に参加することになっている。
万博園区内の立体交通路はすでに完成し、各種設備も試験運営ができる状態となった。中でも、公共交通手段である新エネルギー自動車は万博の見どころの一つとなっている。そのほか、地下鉄やバス、水上バスなどの準備も整った。
万博の開幕を間近に控え、万全のセキュリティ体制を敷くことが最も重要となっている。上海市警察は、開催期間中の重大な事故を防ぐため、水陸空の警備体制を敷いた。万博保安大隊は、上海の1万800カ所をカバーする、突発性事件に備えた緊急対策をまとめている。
万博の医療施設も準備が整った。この医療施設には上海トップレベルの心臓外科医が配備され、救命と手術が一体化した緊急手術室、30床のベッドが置かれた病棟、救急車などの設備がある。医療施設は万博園区から道を隔てた向かいにあり、けが人が出た場合は4分以内に応急手当ができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月20日