上海交通大学でこのほど、「未来都市技術科学フォーラム」が行われた。中国科学院の院士約40人および、多くの専門家たちが、将来の都市発展をめぐって討論を行い、都市の難題をクリアする新対策や、未来都市へのまい進に向けた発展構想を打ち出した。「科技日報」が17日に伝えた。
上海万博テーマ開発顧問であり、建築学専門家でもある鄭時齢院士は、「上海は今年、社会転換の重要なプロセスに入った。万博の会場を黄浦江をまたいだ両岸とし、両岸エリアが結びついたことは、上海の都市バージョンアップと将来の発展推進に向けて、とても良いきっかけとなった。都市は難題ではなく、難題を解決する方法となるものだ。これまでも万博開催をきっかけにして、航空時代、核エネルギーの平和的利用時代、宇宙時代、情報化時代、環境保護時代などが切り開かれてきた。今回の上海万博では、都市の持続可能な発展の時代が切り開かれるだろう」と述べた。
上海万博パークの呉志強・総計画師は「万博は次世代都市の技術システムに向けたサンプル、モデルを提供することになるだろう。科学技術を最大限に利用することが、調和の取れた都市の実現および、人と自然・人と社会・過去と将来の発展の調和を実現するためとなる」との見方を表した。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年5月17日