野村グループのグローバル機関業務を担当するバータル氏(ホールセール部門プレジデント兼COO)は18日に上海で、「開催中の2010年中国(上海)万国博覧会(上海万博)は、世界の経済、科学技術、文化などの分野における最新の発展状況と潮流とを体現するものとなった。また今後10年から20年の長期的投資における新たなチャンスと新たな理念とを投資家に提供するものとなった」と述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
上海証券取引所中国金融フォーラムと万博経済高層シンポジウム2010年金融・投資サミットが、18日に上海で開催された。上海での万博開催を契機として、今回のサミットでは2010年の金融・投資をテーマとし、政府の監督管理部門の関係者、学界の重鎮、金融機関のトップを招いて、中国経済の未来、金融機関の監督管理環境の変化、金融投資戦略の変化などについて深く話し合った。
バータル氏によると、2010年は「中国経済が最も複雑になる年」で、欧州の主権債務危機がますます拡大するとともに、グローバル金融市場の動揺が激化しているという。中国は国際金融危機の後も安定的な成長を遂げている数少ない市場の一つだ。国内・海外では今年、中国の経済政策が世界の動態の発展にどのように対応していくか、また中国のマクロ情勢にどのような影響を与えるかに一層の注目が集まっている。これと同時に、開催中の上海万博は世界の経済、科学技術、文化などの分野における最新の発展状況と潮流を体現しており、投資家にとっては今後10-20年間の長期投資における新たなチャンスや理念を提供するものとなった。
バータル氏は「上海万博はインフラ建設と消費を刺激するだけでなく、科学技術の革新、観光業の発展、金融サービス業の発展を促進するものでもある。グローバル市場が弱まる中で、中国は高度成長を保つ数少ない国であり、中国の経済学者も今年の経済成長率は10%を超えると予測する。野村グループは、中国は今後アジアの商業の中心となり、今後数十年間で世界の経済の中心地の一つになるとみている」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2010年6月21日