2010年中国(上海)万国博覧会(上海万博)は開幕から2カ月が経過し、来場者はすでに2500万人を超えた。7月に入ってからは、連日35万人から50万人の来場者を維持している。ある調査によると、万博の300あまりのパビリオンのうち、サウジアラビア館が日本館を抜いて、中国人に最も人気があるという。中新網が伝えた。
今回の調査は零点研究諮詢集団が、北京、上海、広州、武漢、成都、大連、西安、済南の8市で行ったもので、評価が高かったのは中国館、サウジ館、日本館、期待度が最も高かったのは中国館、米国館、日本館だった。
中国館の人気には地元びいきという要素も確かにあるが、それ以上に重要なのはパビリオン自体の魅力だ。赤い枡形建材を組み合わせた「東方の冠」は見る人の心に深く入り込み、館内ではIMAXのディスプレーが動く「清明上河図」を映し出し、秦の始皇帝陵の銅車馬が偉容を誇る。
同調査によると、万博来場者に高く評価された大型の海外パビリオンをみると、世界最大のIMAXシステムを備えたサウジ館のパビリオン「月の船」が最も人気を集めた。同館の入場者はのべ約160万人を超え、一日平均はのべ約2万人に達する。遅く来た来場者がこの「シルクロード宝船」に入ろうと思えば、5時間から6時間は列に並ぶのを覚悟しなくてはならない。
今回の博覧会では日本が常に注目の的となっている。日本は愛知万博の成功で注目されるだけでなく、上海市が学ぶべき対象ともなっている。また日本のタレントの上海訪問がメディアに取り上げられ、新たに就任した菅直人首相がイベント「日本館デー」への出席を取りやめたことも話題になっている。
日本の国民も上海万博に熱い視線を注いでいる。日本の政府筋の予測によると、上海万博を訪れる日本人は100万人に達し、海外からの万博来場者の3分の1を占める見込みという。日本人来場者の中で最も輝いているのは、入場券を183枚買って、373のパビリオンをすべて制覇した「万博おばあさん」こと山田外美代さんだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2010年7月22日