上海万博:世界はここから中国を読み解く

上海万博:世界はここから中国を読み解く。 上海万博はすでに会期の半ばを過ぎ、入場者数は延べ3700万人を突破した。上海という東方の大都会が、世界各国からの客をこれほど集中して、これほど多く迎え入れるのは、1843年の開港以来初だ…

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発信時間: 2010-09-29 15:20:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 上海万博はすでに会期の半ばを過ぎ、入場者数は延べ3700万人を突破した。上海という東方の大都会が、世界各国からの客をこれほど集中して、これほど多く迎え入れるのは、1843年の開港以来初だ。これは中華民族が100年間待ち望んだ万博であり、あたかも中国を洞察する目のようなものだ。中国はここから世界を理解し、世界はここから中国を読み解く。

 長年来、中国は外の世界に自国を展示すること、国家イメージをより正確に表現すること、中華文明をより豊かに展示することを模索してきた。開幕からすでに3カ月余りが経過した上海万博は、偉大な歴史的舞台であることが実証された。この舞台で、中国人は人類の社会・文明の発展過程を近距離で感じ、世界は真実の中国を細部から観察する。

 真実の中国は最大レベルの開放に基づく。万博会場の5.28平方キロメートルは、まるで1つの地球村だ。そこには200以上の国と地域だけでなく、国際機関も多数集まっている。しかも開かれた展示の場であるため、外の世界に中国の都市自らの管理システム、運営モデル、未来の理想をプレゼンテーションすることを妨げるものは何もない。万博会場に出入りする人々は、上海の公共交通、安全管理、医療サービス、展覧誘導など各面から、中国の都市の政府機関の特徴、民度、メディア文化を読み解く。

 真実の中国は日増しに強大化する民族の創造力と自信に基づく。上海万博中国館は単なる光栄ある歴史の回顧ではない。そこにはマルチメディアによって「復活」した「清明上河図」もあれば、天候に左右されず、広大な農地も必要としない「スーパー水稲」もある。国宝の銅馬車もあれば、映画「調和中国」もある。中華文明の美と知恵は歴史の集積のみにあるのではなく、現代の創造によりあるのだ。「内」から「外」へ、歴史から現実まで。自信に基づく展示は必然的に真実のもの、豊かなものだ。万博会場を出た後も、繁栄し、流行を行く上海や、中国のより多くの地方が、友好的で、豊かで、多元的な中国を世界に展示する。

 真実の中国は冷静な自己認知に基づく。情報の透明な社会でのみ、最も真実の展示が可能になる。真実を展示してのみ、偏見を取り除き、誤解を解き、賛同を得ることができる。この3カ月余り、上海市が万博開催のために各種のいわゆる保護性障害を人為的に設け、一般市民の生活に影響を与えたことはない。中国も万博開催のために外の世界に対して今日の気まずい現実を隠し、中国に依然として存在する立ち後れた、堪え難い、さらには辛い一面を糊塗したことはない。中共上海市委員会の兪正声書記が言ったように「われわれは完全無欠の上海として万博を迎えるのではない。それは不可能だし、真実の上海ではない」のだ。

 自発的な開示、多元的な展示。これが上海万博内外での中国だ。改革開放以来、高度経済成長と国の力の増強に伴い、中国は世界に融け込む意志をどんどん強めている。上海万博は中国に自らを展示する場を提供したに過ぎない。自らの文化を展示し、ソフトパワーをはっきりと示すためには、透明性と開放性への国の決意も必要なことは明らかだ。

 社会の透明性と開放性は、オリンピックや万博といった重要な国際イベントの開催過程のみならず、日常の社会管理の中でより多く現われる。上海万博は大きな舞台であり、われわれが上海万博のために経験した開放性や透明性を含む全ての変革は、一度きりの輝かしい上演のためだけでなく、われわれの社会生活の真実の一部となって、国の未来に影響を与えるものでなければならないし、必ずやそうなるだろう。(編集NA)

 「人民網日本語版」2010年8月9日

 


 

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