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「嫦娥一号」、今後の探査に4つの試練
発信時間: 2007-11-08 | チャイナネット
  月探査プロジェクトの孫輝先・衛星システム副総設計師は、月周回軌道に入った「嫦娥一号」が今後直面する4つの試練を語った。

  (1)衛星の状態コントロール
 衛星は探査中、ほとんどの機器を月に対面させなければならず、さらにソーラーパネルは太陽に、データ送信アンテナは地球に向けなければならない。この種の技術は周回衛星で使われたことがない。

  (2)遠距離通信
 地球と月の距離は40万キロ。これほどの距離で通信を成功させるには、衛星のアンテナ照準を地球に合わせ、増幅器の作業効率を十分に高めなければならず、地球側にも大型のアンテナが必要となる。

  (3)探査機器の問題
 「嫦娥一号」衛星の探査機器は同衛星の科学調査目標に従って新しく設計・開発された。革新的な部分も多く、今後正常に作動するかどうかが一つのポイントとなる。

  (4)設備の信頼性
 1年間の探査期間が計画されており、衛星本体および付属機器の信頼性が保てるかどうか。

  注目される最初の月面画像がいつ送られるかについて、孫設計師は、すべての機器は軌道上でのテストと調整のプロセスが必要であり、一枚目がいつ送られるかという正確なスケジュールを決めることは難しいとしながらも、現状から予測すると、今月下旬にも最初の月面画像データを得られる可能性があるとの見通しを示した。

  「人民網日本語版」2007年11月8日
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