在中国日本大使館の広報文化センターは19日、千葉科学大学(加計学園)の関谷正明教授を招き、日本の危機管理に関する講座を開いた。
千葉科学大学はアジア初の危機管理学部を設置した。関谷教授は「危機と言うと、すぐに戦争やテロといった国の安全を脅かす事態を連想するが、実は最近はわれわれの身近でも、危機のカテゴリーに入る事態が増えている。地震、津波、個人情報の漏洩、コンピュータシステムの大規模な危害などだ」と指摘する。
関谷教授は危機管理面の日本の経験、現状、問題を紹介。「これまで人々はずっと、安全・水・空気は、手を伸ばせば得られるものだと思ってきた。だが近年の社会では、科学技術の発展と国際化の進行にともない、事故・災害・犯罪・地球環境汚染などが生活の安全を脅かす事態も増えてきている。こうした災害を予測し、未然に防ぎ、緊急事態に適切に対応することが、国民1人1人が抱える最大の課題だ」と述べた。
写真(1):講座の現場
写真(2):関谷正明教授
「人民網日本語版」2007年10月21日