第15回上海国際映画祭が16日夜に開幕し、国内外の映画関係者400人以上がレッドカーペットを歩いた。16日から24日までの期間中に、計300本以上の国内外の優秀作品が上海で一挙上映される。人民日報が報じた。
同日、28の映画館で出展作品の上映が一斉にスタートし、シネコンのホールは映画ファンでごった返した。さらにドイツの映画祭や数多くの中国国内外新作映画の発表会や初上映会が同じ日に開催されるなど、盛りだくさんの内容で幕を開けた。
1993年に産声を上げた上海国際映画祭は、中国初の国際A類映画祭だ。それから約20年の歩みを経て、同映画祭の目玉であるコンペティション部門「金爵賞」及びアジア新人賞部門の権威度と影響力は、ぐんぐん高まっている。今年、上海国際映画祭組織委員会は計106か国・地域から1643作品の「金爵賞」コンペティション部門への参加申し込みを受け付け、最高記録を更新した。このうち、世界未公開、海外未公開、アジア未公開の作品数は急速に増えた。応募作品の中から国内外の17作品が「金爵賞」にノミネートされた。審査委員長を務めるのは、フランスの映画監督ジャン=ジャック・アノー氏。また、アジア新人賞にノミネートされたのは10作品で、こちらの審査委員長は、イランの巨匠アミール・ナデリ監督が務める。
世界五大陸の映画・テレビ配給会社805社のバイヤー2600人以上が、今回の映画祭で、提携プロジェクト契約締結イベントに参加する。また、映画祭フォーラムは、「基調フォーラム」「産業フォーラム」「映画ニューウェイブ」「映画大家グループ」の4大類・12分化フォーラムで構成され、世界各業界の精鋭100人が集まり、映画のストーリー、産業チェーンの構築、国内外市場の開拓、クリエイティブ・インキュベーション、ニューメディアとの協力発展などのテーマをめぐり意見を述べ、中国映画業のレベルアップに向けた新しい視座を提供する。2011年に始まった「携帯電話映画祭」では、4大「マイクロ映画」プロジェクトが打ち出され、ニューメディアという概念を導入、同時に映画業の新ルート開拓を探求する。香港の許鞍華監督作品「我的路(私の道)」などが、「年度オンライン・マイクロ映画」候補にノミネートされている。
今回の映画祭には、政府推奨、初上映盛典、大家表敬、中国焦点、古典再現、多元化視覚、3D触覚、地球村、MIDAドキュメンタリー、携帯電話映画祭参加作品など多数の部門が設けられる。国内外の新話題作数百本が集まったことで、上海国際映画祭は、映画ファンにとって待ちに待った、正真正銘の「国内外映画カーニバル」となった。
「人民網日本語版」2012年6月18日