「ドラゴン・キングダム」(08)中国市場を開拓するため、映画会社が特別にジャッキー・チェンとジェット・リーのダブル主演で製作した映画。 |
いかに中国と対話するか、ハリウッドは学びの途中
最近、中国的要素を取り込んで大ヒットした外国映画は少なくない。「カンフーパンダ」(中国題:功夫熊猫)もその一つだ。米国華僑の映画評論家、丁媛氏によるとこの映画の成功は、監督と会社が持つ文化的なものによるところが大きいという。「ドリームワークスが映画の題材に求めるのは、「面白いストーリー」という一点のみ。中心となる価値観はやはり米国の価値観によるが、製作側は中国文化を尊重していた。ドリームワークスは映画に関わる中国文化を研究する特別専門チームを作っていた」と成功の原因を分析する。
李道新教授によると中国的要素を取り入れた外国映画の玉石混淆の様相を呈した現象は普遍的に見られることだという。「ハリウッドは現在、いかに中国と対話していくかを学んでいるところ」と語る。