17日から4月2日まで開催される予定の「第37回香港国際映画祭」では、68カ国・地域の映画300本以上が上映される。その多元化されたテーマやさまざまなスタイルに、香港や近隣の広東省の映画ファンの選択肢が増えている。中でも、世界やアジアで初の封切りとなる作品が56本あり注目となっている。同映画祭では、香港の巨匠・王家衛(ウォン・カーウァイ)など、映画のスクリーンの外で活躍する著名人も登場し、撮影中のエピソードなどを紹介する。また、映画関係者と一般人との触れ合いや展覧会場など、さまざまなイベントが準備されている。広州日報が報じた。
昨年の同映画祭で、中国大陸部の大手動画サイトと協力して製作されたマイクロ映画「美好(美しい)2012」が人気を呼んだのに続き、今年も4部からなる「美好2013」が制作された。監督も豪華メンバーで、台湾の呉念真(ウー・ニエンジェン)監督、香港の張婉◆(メイベル・チャン)監督、中国の呂楽(リュイ・ユエ)監督、黒澤清監督の4人だ。同4監督は、20日に封切りのセレモニーが開催される、香港のザ・グランドシネマーで揃って登場し、ファンと交流する。
同映画祭会期中に開催される映画投資会では、第2010年の63回カンヌ国際映画祭において、パルム・ドールを受賞したタイ映画「ブンミおじさんの森」のアピチャートポン・ウィーラセータクン監督の最新作「Cemetery of Kings」など、高い評判を誇るアジアの巨匠らが最新作を公表する予定だ。「Cemetery of Kings」はさみしい中年女性と不眠に悩む兵士の恋を描いている。また、2007年の第60回カンヌ国際映画祭にて「殯の森」がグランプリを受賞した河瀬直美監督は、奄美大島の住民の生活をテーマにした最新作「2 Ways」を紹介する。
*◆は女へんに亭
「人民網日本語版」2013年3月15日