新しく中国に侵入してくる外来生物はこの10年で20種類以上にのぼり、毎年約2種類が新しく増加している。外来生物の中国への侵入頻度は加速傾向にあり、蔓延範囲も拡大し、それによってもたらされる経済的損失も深刻化している。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
全国第1回生物侵入学術シンポジウムが12月7日から11日まで、福州で開催されている。中国農業科学院、中国科学院、中国林業科学研究院、国家農業生物安全科学センターなど127の研究機関から472人の専門家が出席、外来生物の遺伝変異、早期警報、検査測定・管理測定、抑制管理に関する研究討論が進められている。
中国農業科学院植物保護所の万方浩・研究員によると、1990年代以前は、約8~10年ごとに1種の外来生物が侵入するにとどまっていたという。しかし、ここ数年は1年に1~2種類の新種が見つかっている。中国の侵入した外来生物は400種あまりに達し、国際自然保護連盟(IUCN)が発表した世界で最も脅威ある外来生物100種のうち、中国にはすでに50種以上が侵入している。
中国の科学者は20種類近くの危険侵入種と潜在侵入種のスピード検査測定技術を持っており、予防・抑制技術面で早期警報・撃退システム、応急抑制技術システム、遮断・撲滅技術システム、持続可能な総合防御・抑制システムを確立させた。
「人民網日本語版」2007年12月11日 |