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「中国大気汚染地図」に4千社以上がリストアップ
発信時間: 2007-12-13 | チャイナネット

NGOの公衆・環境研究センターがこのほど完成した「中国大気汚染地図」で、中国石油化工集団(中石化)、安徽海螺集団など大企業の地方関連機関やアジア・パルプ・アンド・ぺーパー(APP)、BASF、ミシュランなど著名な多国籍企業の中国支社を含む4千社以上が、これまでに汚染物質を排出してきた事実が明らかになった。「中国青年報」が伝えた。

同NGOは1年前に「中国水質汚染地図」サイトで水質汚染に関与する企業数千社をリストアップし、クリーンなイメージをアピールしてきた知名度の高い企業の汚染行為を公開した。

情報源は全て公開データから

「水質汚染地図」と同様、「中国大気汚染地図」サイトで自分の都市のここ数年における大気の状況が検索できる。

地図を製作した公衆・環境研究センター責任者の馬軍氏によると、「中国大気汚染地図」はフリーデータベースで、先の地図の段階から南方の15省、150市の行政区に関する大気状況や汚染物質の排出量、汚染源についての情報が検索できる。

環境保護機関または各級政府部門により公開された資料や、政府のデータに関するメディアの報道が情報源になっている。この地図のデーターベースは、環境保護部門が次々に発表する情報をもとに更新される。全ての情報が政府の公開資料だが、資料が各ルートに分散しているため、一般市民が水質汚染や大気汚染に関するデータをすぐに検索できるようにこの地図が制作された。

水質汚染地図で広がる反響

去年水質汚染地図が発表されると、その反響はたちまち広がった。地方環境保護局のある責任者は「ブラックリストに掲載された地元の企業は、高額納税者で、6千人も従業員をかかえる大企業。すでに汚染に対して手を打ち始めたからサイトからデータを削除してほしい」と削除依頼してきた。

馬軍氏は「われわれのサイトはデータの記録を担当しているので、環境保護局が環境保護規定の違法行為に対して処罰したことがあれば、決してデータを削除しない。企業側が本当に改善を進めたのであれば、環境保護部門が公開した情報をもとにサイトにも掲載するが、この情報に対する見解は一般市民が決めることだ」と回答した。

馬氏はこの削除依頼を拒絶したが、同企業がその後にとった行動には関心した。同企業は第3機構を通じて汚染整備の状況審査を行い、確実な行動を取って証明したのである。

水質汚染地図の発表1年後、環境保護規定の違法企業に関する収集データは1万件に上った。しかし、改善の意思を表明した企業、すでに改善策をとった企業は数十社だけ。残念なことに、フィードバックがあるのは全て多国籍企業で、国内企業は積極的な反応を示さないという。

多国籍企業の所在国である英国やデンマークなどの在中大使館でもこの地図に対する注目度は高く、リストアップされた企業に対し改善を呼びかけている。

馬氏は、消費者が汚染企業の製品の使用を拒否し、責任ある企業が汚染企業との取引を拒絶することがこのサイトの重要な目的だとしている。

「人民網日本語版」2007年12月13日

「人民網日本語版」2007年12月13日

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