世界銀行のロバート・ゼーリック総裁は18日に北京で、気候変動に向けた取り組みの中で中国が重要な役割を果たすことを指摘した。気候変動の対応は、中国の発展に大きな意義をもたらすだけでなく、全世界の行動の中でも肝心な役割を担うと強調した。

ゼーリック総裁は、中国は一方で全世界が気候変動に対応する行動の中で炭素取引市場を発展させ、節エネ技術を推進するなど利益を獲得できる上、もう一方ではエネルギー効率の向上、汚染物質の排出削減、炭素取引市場の発展などに尽力することで、将来的に気候変動の緩和に貢献することになるという。

また、近年の省エネや排気ガス削減の政策に対し、「中国は共通認識が形成され、経済発展と同時に環境保護にも関心をよせ、科学的発展観を提起している」と賞賛を送った。さらに、エネルギー消費量の削減、自動車のエネルギー消費効率基準の向上、世界の炭素市場の発展など中国政府には重要な役割がかせられているとし、世界銀行の最大任務は、中国のエネルギー効率の向上や温室効果ガスの排出量削減へ向けた取り組みをサポートすることだと表明した。

「人民網日本語版」2007年12月19日