農業部によると、2007年に、中国は水生生物の保護で歴史的な突破を遂げ、漁業資源の増加も絶滅危惧種の増殖・放流も史上最高を記録した。
農業部漁業局の李建華局長によると、農業部は中央財政部門の「水生生物資源の増殖・放流モデルプロジェクト」を実施し、全国で持続的に漁業資源の増殖・放流を推し進め、放流の規模と資金投下規模はいずれも史上最高レベルとなった。統計データよると、2007年の全国の天然水域で放流された魚、エビ、貝類などの換金可能な類の稚魚は194.6億匹に達し、資金投下額は2.64億元となり、著しい収益を挙げている。
同時に、中国はさまざまな天然水域に国の一級重点保護水生生物の中華チョウザメ及び国の二級重点保護水生生物の胭脂魚(中国名)あわせて440万匹を放流し、絶滅危惧種の保護、生物多様化の確保、バランスの取れた生態系の維持など面で、顕著な効果が見られるようになった。
また、中国は第1陣の国家クラス水産動植物資源保護区40カ所のリストを公表した。これは20年この方、農業部が初めて大がかに国家クラス水産動植物資源保護区のリストを対外公開したものである。同リストには、渤海、黄海、東中国海及び南中国海の海湾、河口などの生態系も含まれるとともに、珠江、長江、黄河、黒竜江などの河川、湖及び湿地生態系も含まれ、フウセイ、ナマコ、アワビ、タイショウエビなど300類余りの国家重点保護経済的水生動植物や貴重で稀な水生生物の効果的な保護に力を入れている。
「チャイナネット」2008年1月2日 |