蘭州地域気象センターは、今年前期4カ月の甘粛省での砂嵐は全体としてやや少ないことを明らかにした。新華通信社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国大陸西北部の中央に位置する甘粛省は砂嵐の影響を受けることが大きく、生態環境が脆弱な河西回廊地区は中国における黄砂発生の源の一つとなっている。甘粛省気象局のデータによると、同省の春季の地域的な砂嵐で、これまでの同期の平均値(1971年から2000年)は12回となっている。
過去の同期と比べると、今年の前期4カ月の砂嵐は全体としてやや少ない。蘭州地域気象センターの趙紅岩研究員は次のように紹介した。
今年前期4カ月、甘粛省全体で2回の地域的な砂嵐が発生したが、この2回はすべて2月に発生しており、1回目は2月22日の敦煌、玉門、粛州、2回目は2月29日の金塔、粛北、高台、金昌、民勤における地域的なものだ。地域的な砂嵐とは、1日ないしは少なくとも3つの気象観測ステーションで観測される砂嵐を指す。
5月に入って、同省の砂嵐はなお予測は難しいが、「メーデー」休暇中には、すでに地域的なものが1回発生している。しかし、これまでのデータから見ると、5月に入ってから発生する回数は非常に少ないと言える。
「人民網日本語版」 2008年5月7日 |