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大震災を体験した臥竜のパンダたち
発信時間: 2008-06-06 | チャイナネット

北京週報記者 王文捷

 



2008年5月12日までは、臥竜パンダ研究センターに生息する63頭のパンダはのんびりした毎日を送っていた。汶川地震発生後、石がころがり落ち、山が崩れ、外部との連絡が寸断された四川省臥竜パンダ研究センター。

強震による揺れは1分間余り続き、あとは頻繁な余震。飼育場にはあちこちに石のかたまりが点在し、道もさえぎられた。パンダ舎は損壊し、そのうち、14カ所が深刻な損害を受け、廃墟になった。パンダたちが驚いて発した叫び声を聞いて、職員は直ちに驚愕状態から冷静さを取り戻し、救援プランを練り始めた。その日、ボランティアやアメリカ、イギリス、フランスからの観光客32人、出稼ぎ労働者4人、武装警察官2人、警察官1人が基地にいたので、基地の職員は彼らの安否を懸念していた。

午後3時ごろ、総指揮官を担当する黄炎さんは直ちにすべての職員を比較的安全な場所--パンダの餌調理場に集め、それぞれに任務を手配した。一部は外国人観光客とその他の人の世話をする、一部は外部に通じる安全な道を探す、一部はパンダの状況を調べる。喜ばしいことには、地震による死傷者が1人も出ず、大多数のパンダもその日順調に見つかった。可愛らしい「国宝」と言われるパンダたちは災難が降りかかった時に賢くもパンダ舎から逃げだしたため、廃墟の中に閉じこめられることを免れた。

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