自動車の排気ガスも深刻な大気汚染源となっている。07年末現在、北京の自動車保有量は320万台に達した。専門家によると、自動車の排気ガスは北京の大気汚染の40%以上を占めるという。
そこで今年3月1日から、EU共通の排気ガス規制「ユーロ4」より基準が高い「国家4号」を採用し始めた。「国家4号」に適応する自動車の排気ガス排出量は、その前の段階の「国家3号」より50%以上も少なくなる。また、「国家4号」基準のガソリンを使用すると、排気汚染物を約20%削減することができる。
さらに、一般車両での外出を抑制しようと、06年には軌道交通と路線バスを優先的に発展させるという原則を制定。路線バスは古い車両から新型のクリーンエネルギー車両に変わった。オリンピック開催期間中は、道路渋滞を緩和するために、一般車両に対してナンバーによる運行規制が行われる。これによって市民の外出に影響が出ないようにと、臨時に新型バスを1800台投入する見込みだ。運行時間も延長される。
自動車の排気ガス削減対策は多くの市民から支持を得ている。05年には、環境保護部門と多数のドライバーの会が合同で「毎月運転する日を一日減らそう」という活動を行い、市民に環境に配慮した外出を呼びかけた。この活動には10万人近くのドライバーが支持を表明し、積極的に参加した。参加者は年々膨れ上がっている。
大気監視測定ネットワークを構築
「好運北京」の交通・環境総合テストでは、担当者がレーザー測定設備を使って大気の質を測定した
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