大気の汚染状況を把握するために、北京市の環境部門は全方位の大気監視測定ネットワークを構築した。市内に監視測定ステーションを設立し、オリンピック会場周辺や自転車競技区などを重点監視測定地とした。これらのステーションには専門設備が設置され、空気のサンプルを自動採集し分類測定をおこなう。各ステーションのデータは最終的にコントロールセンターでまとめられ、北京市全体の大気状況を分析する。
07年8月17日から20日はプレオリンピック「好運北京」の一環としてナンバーによる運行規制を行なわれた。そして北京市の環境部門は、レーザーレーダー、航空機、監視測定車などを用いて全市の交通・環境総合テストを実施した。これにより、細かく正確なデータを得ることができ、北京の大気の質が向上していることがわかった。
オリンピック空気質量保障研究課題チームの専門家であり、北京大学環境科学・工程学院の教授でもある朱彤氏は、「一連の測定結果は私たちに自信を与えてくれました。北京の空気をきれいにするという約束を守れる自信があります」と話す。吉林・常務副市長も、オリンピックのために設立した環境監視測定ネットワークは、オリンピック後も継続して使用し、市民の生活環境を守るために役立つと語っている。
「人民中国インターネット版」より 2008年7月10日
|