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8月15日に撮影した天安門の城楼 |
北京市環境保護監督観測センターのデータによると、北京では今年8月、大気清浄度基準で「青空」と認定された日数が30日にのぼった。そのうち清浄度が優秀とされる「一級」は14日、良好とされる「二級」は16日だった。
北京ではここ10年、「一級」の月間最多記録は9日にとどまっていた。夏季ではさらに少なく、06年7月の5日が最高だった。07年8月にいたっては2日に過ぎない。今年記録した14日は例年をはるかに上回る日数だ。
同センターの専門家によると、今年8月の北京の空気が「青空」基準に満たなかったのは同月29日だけ。汚染物質の拡散にとって不利な高温多湿の天気が29日までに連続したことが原因とみられる。ただ大気中の汚染物質の累積速度は例年よりずっと緩まっている。
同専門家は、「世界保健機関(WHO)は大気清浄度の基準として3段階の目標値を定めている。中国は発展途上国なので第1段階の基準を取っている。五輪期間中の北京の大気清浄度は第3段階にせまるほどの値を示し、環境の良好な一部の先進国を超えた。北京は約束した以上の成果を上げたといえる」と語った。写真は8月15日に撮影した天安門の城楼。