このところ相次いで発生した炭鉱ガス噴出事故、山崩れ事故、および先日の成都での公共バス燃焼事故を受け、重慶市は安全事故予防大規模調査を展開することを決定した。同市環境保護局が8日明らかにしたところによると、7日から10日までの4日間、重慶市環境保護部門は化学工業、医薬、製紙、メッキ、精錬、鉱山など重点業界、企業および重点汚染源、危険化学品取扱事業体、放射能関連事業体などに対し、環境安全事故予防大規模調査を展開、環境汚染事故の発生を厳重に警戒し、環境安全を確保する。
計画によると、今回の環境安全事故予防大規模調査は、環境リスク企業事故予防調査、放射能環境安全現場検査、環境応急観測予報安全検査の3方面にわたり実施される。重慶市環境保護部門は全市重点環境リスク企業環境安全事故予防検査チーム計20組を組織、完成済みおよび建設中の各種プロジェクトに対して調査を展開、市内の重点環境リスク企業計200社以上について、徹底した環境安全事故予防調査を行う。また、重慶市放射能環境監督管理ステーション率いる放射能環境安全現場検査チーム4組が、市内の重点放射能利用事業体28社に対し、運行過程で発生の可能性がある安全事故予防検査を実施する。隠れたリスクをすみやかかつ正確に発見し適切な改善措置を採るため、重慶市環境保護部門はさらに環境保護専門家20人以上を招き、現場監察を依頼する。
重慶市環境保護部門は緊急対応力を強化するため、24時間態勢のリーダー率いる当直制度および突発性環境事件専用通報制度を開設、事故あるいは緊急事態発生の際、環境保護部門はすみやかに現場に赴き救出チームを組織し、対応業務にあたる。
「人民網日本語版」2009年6月9日 |