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中国22省で洪水、99人が死亡21人が行方不明
発信時間: 2009-07-02 | チャイナネット

国家洪水防止干ばつ対策総指揮部弁公室の統計データによると、6月30日までに中国の22の省(区と市)と新疆ウイグル自治区生産建設兵団で洪水による災害が発生し、この災害による農産物の被害面積は152万ヘクタールに達し、2060万人が被災した。この洪水で亡くなった人は95人で行方不明者は21人。また倒壊した家屋は5万7000戸、直接的な経済損失は107億8000万元に上っている。

国家洪水防止干ばつ対策総指揮部弁公室の張志彤・常務副主任は、今年に中国で発生した洪水と被害には4つの特徴があるという。

1.降水時間が長く局地的に強い雨が降っている。

2.上陸した台風が多く影響が集中している。

3.今年になってから全国の主要河川の主流の勢いは穏やかだったが、強い雨の影響で一部の小中河川では洪水が頻発した。

広西チワン自治区の柳江、桂江、北流河、蒙江、広東省の漠陽江、福建省の富屯渓、建渓、浙江省の飛雲江、湖南省の湘江上流の主流の資水や沅江の支流などの小中河川では警戒水位を上回り、新疆ウイグル自治区の額敏河の支流は抑制ラインを超え、松花江呼蘭川支流の水位は1998年以来最高だった。

4.局部地区の災害が深刻で、土石流の災害が頻繁に発生した。湖南、広東、湖北、貴州、四川、福建、江西、重慶の8つの省と市の災害は深刻で、土石流で死亡した人は全国の洪水で亡くなった人の80%以上に上る。

張志彤・常務副主任は、「中国は今、全国的に増水期に入っており、いつでも流域的な大洪水が発生する可能性がある。上陸する台風の勢力が強く、短時間に強い雨を降らせるなどの可能性は避けられず、土石流や地滑りなどの二次災害も発生しやすい。西北と華北地区の干ばつは続いており、南方地区も日照りが発生する可能性がある」と述べ、洪水や干ばつ対策について以下のように説明した。

「国家洪水防止干ばつ対策総指揮部弁公室と水利部門は、引き続き洪水や干ばつの状況や変化を監視し、予報や早期警戒情報の正確さ、強い雨による水位などの観測を強化する。また各地を組織して全面的に河川や湖のダムの洪水防止活動を強化して、災害による損失や影響をできるだけ減らす」

「財政部門は6億元の緊急対応資金と、7億2300万元の大洪水と干ばつを防止するための補助金を手配している。そして全力をあげて各地の洪水による被害をいち早く回復させ、応急修理をサポートする」

「チャイナネット」 2009年7月2日

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