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四川大地震による甘粛被災地の地質環境回復を研究
発信時間: 2009-12-01 | チャイナネット

中国と欧州連合(EU)による「四川大地震による甘粛省の被災地の地質環境回復技術学術シンポジウム」が11月27日、甘粛省の蘭州市で開催され、中国、米国、イギリス、イタリア、カナダ、オランダの国際的な専門家たちが、被災地の地質環境の回復や突発的な地質災害の防止について検討した。

今回のシンポジウムを開催したのは、甘粛省外国専門家局、甘粛省科学院、蘭州大学、欧州地球科学連合災害支部、ロンドン大学、イタリアの国家研究院地学・水力保護支部などで、6カ国の専門家団はシンポジウムの開催1週間に蘭州市に到着し、去年5月12日に発生した四川大地震で被害を受けた隴南、甘南、蘭州などの地質調査を行い、被災地の地質環境の回復や突発的な地質災害の防止に対して意見を出した。

甘粛省の地質は非常に脆弱で、地質災害も頻発している。また去年は四川大地震に見舞われ、地質環境はさらに悪化した。そのため全省の社会経済の発展や被災後の再建活動は厳しい制約を受けている。

今回、甘粛省外国専門家局と甘粛省科学院などの支持により、欧州地球科学連合災害支部、ヨーロッパ地質専門家連合自然災害支部、ロンドン大学、イタリア国家研究院、カナダコロンビア大学などの多くの著名な研究機関や専門家、蘭州大学の周緒紅校長、中国科学院会員、地質工学と地質災害防止の専門家である陳祖煜教授、甘粛省地質災害防止・地質環境保護の専門技術員たちが、現在ある問題に関して幅広い国際協力の実施を検討した。

また国外の先進技術を導入すると同時に、多国の科学者が共同で重要な問題に取り組み、甘粛省の地震被災地の地質環境の回復や突発的な災害防止に有効的な方法を出し、技術的なサポートを提供。その他にも被災地の再建活動を推進し、生態環境の改善や社会経済の持続可能な発展のために、多方面で高レベルの情報を提供する。

今回のシンポジウムは、四川大地震発生後に中国で開催された、地質災害防止と地質環境回復に関した高レベルの2回目の学術会議であり、各国の専門家たちは引き続き協力や研究を深め、四川大地震で被害を受けた地質環境の回復や、災害防止作業のプロセスを推進する。

 

「チャイナネット」 2009年12月1日

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