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胡主席、気候変動会議での各国との協力を強調
発信時間: 2009-11-16 | チャイナネット

 

胡錦涛国家主席は15日、シンガポールで行われた気候変動に関する首脳朝食会に出席した。朝食会にはアジア太平洋経済協力会議(APEC)18カ国の首脳とラスムセン・デンマーク首相が出席した。

胡主席は「コペンハーゲン会議は国際社会が気候変動対策で協力するうえで重要な会議であり、その積極的な成果を促すことは各国の共通利益に合致する。中国は各国と手を携えて協力し、この目標の達成に努めたい」と強調した。

また「気候変動は国際社会の直面する厳しい試練であり、人類の生存と発展に関わるものだ。国際社会は気候変動対策で積極的な行動をとるべきだ。バリ・ロードマップの実行に向けた国際交渉は2年近く行われ、多くの面で合意が形成され、進展が得られたが、交渉の過程でいくつかの困難にも直面している。今や時間は非常に差し迫っている。われわれは信念を固め、さらに努力し、困難を克服し、なんとしても積極的な成果を上げなければならない」と指摘。今後の取組みについて、次の2つを提言した。

(1)国連気候変動枠組み条約と京都議定書は、国際社会が気候変動対策で協力するうえでの法的基盤であり、「共通だが差異ある責任」の原則はすでに、幅広く認められた気候変動対策の基本ルールとなっている。バリ・ロードマップは、気候変動対策の国際協力における要求と方向性を明確にした。各国はこれらの原則や要求を恪守し、政治的意欲を十分に示し、政治的意欲を交渉推進の動力に変え、国連気候変動枠組み条約の全面的・効果的・持続可能な履行の強化という既定目標の達成に努めるべきだ。

(2)バリ・ロードマップの実行に向けた国際交渉は、この2年近くで、多くの面で合意が形成され、進展が得られた。われわれはこれまでの合意や進展を固め、さらに次の面で一致すべきだ。▽先進国は引き続き中期的に、数値化された大幅な排出削減義務を担う▽発展途上国は自国の国情に応じて、先進国からの資金提供と技術移転の下、温室効果ガスの排出をできるだけ緩和し、気候変動への適応に努める▽効果的な資金枠組みを創設し、先進国が発展途上国への資金支援の責任を果たすべきである▽効果的な仕組み・計画を通じて、環境保護を促進する気候にやさしいタイプの技術を発展途上国に普及・移転し、発展途上国の気候変動対策能力を高める。

「人民網日本語版」2009年11月16日

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