甘粛省政府は3日に記者会見を開き、酒泉市と嘉峪関市は、新エネルギーと新エネルギー設備製造業を今後の経済成長の手段とし、甘粛省の地域的な発展を促進すると述べた。
甘粛省の西北部に位置する酒泉市は風力エネルギーに恵まれ、市内の瓜州と玉門は「世界の風庫」や「世界の風口」と呼ばれている。風力エネルギーの総賦存量は1億5000万キロワットで、開発可能な発電量は4000万キロワット以上。これは全国で開発可能な発電量の7分の1にあたり、年間発電有効風速時間は6300時間以上、年間発電時間は2300時間に達している。また1万平方キロワットの発電可能な地域は、立ち退く必要や気候災害がなく、破壊的な風速でもない。
中国共産党酒泉市委員会の李建華書記は「酒泉は度重なる建設や理性的ではない発展を避け、新エネルギーの健全的な発展を確保していく。酒泉ではすでに1000万キロワットの風力発電基地の1期516万キロワットのプロジェクトが着工しており、年内の風力発電ユニットの設備容量は200万キロワット、2020年までには2000万キロワットに達する見込みで、酒泉の国内総生産(GDP)を10%引き上げる見込みだ」と語った。
同じ甘粛省の西北部に位置する嘉峪関市は年間の降水量が80ミリで、蒸発量は2000ミリから4000ミリと、太陽エネルギーは非常に豊富だ。嘉峪関内の年間の輻射量は5800メガジュール/立方メートルから6400メガジュール/立方メートルの範囲で安定しており、長年の平均輻射量は6129.96メガジュール/立方メートル。また年間の日照時間は3033時間から3316時間、長年の平均日照時間は3061.22時間と、太陽光エネルギー資源の高効率利用ができる世界でも最適の場所である。
嘉峪関市の鄭亜軍市長は「太陽光発電はこれからの新エネルギー産業発展の重点だ。長期計画では設備容量を500メガワットとし、3年から5年のうちに世界最大の太陽光発電モデル基地を建設して、2010年に先駆けて送電網接続の10メガワット太陽光発電のプロジェクトを行う。そのため各企業のプロジェクト許可の手続きを速め、太陽光発電や併設プロジェクトができるだけ早く始まるよう努力したい」と述べた。
「チャイナネット」2009年12月7日 |