中国国家洪水・干害防止総指揮部の最新データによると、全国で約355万7700ヘクタールの農地が干ばつにより被害を受けた。干害を受けた地域は主に雲南省、貴州の西南部、広西の西北部、四川省の東部と重慶市など。山西省の南部、河南省の北部と陝西省の関中地域の冬小麦が干ばつの被害に遭い、一部の人や家畜が飲用水不足の問題を抱えている。また、華北地域の大部分、西北地域の東部、黄河・淮河の大部分では約40日も殆ど雨が降っておらず、一部の冬麦栽培地域が被害を受けた。
そのほかにも、雲南省全域は深刻な干ばつに見舞われており、範囲、被害と損失がこれほどまで拡大したのは、過去の同時期にも非常に少ない。同省の農作物の被害面積はすでに210万ヘクタールに達し、そのうち深刻な被害を受けた面積は約77万9000ヘクタール、農作物が枯れた面積は41万ヘクタールとなった。また、597万人と359万頭の家畜が干ばつにより飲用水不足となっている。
当面の干害防止と災害防止活動を着実に行うため、国家洪水・干害防止総指揮部、水利部の陳雷部長は20日、緊急干害防止会議を開き、人や家畜の飲用水不足問題を重点的に解決し、ダムの供水、飲用水調達などの措置を講じ、干ばつで被害を受けた地域で飲用水を確保することを要求した。国家発展改革委員会は100億元の農村飲用水安全特別資金を投じ、また、財政部は特大干害防止補助金を拠出し、雲南、広西、貴州、四川、重慶などの干ばつ防止活動を支援する方針。これらの資金は、主に応急水源プロジェクトの建設と農地の灌漑施設の改修に充てられる。
最新の統計によると、2月20日までに、全国で干害を受けた農地の面積は355万ヘクタールに達し、1188万人と805万頭の家畜が飲用水不足の問題を抱えている。中国はこれまでに6億4000万元の干害防止資金を投じ、895万人が干害防止や支援活動に参加し、31万台の設備と15万台の水輸送車を投入しており、すでに54万ヘクタールの農地の干ばつ問題、676万人と333万頭の家畜の飲用水問題を解決した。
「チャイナネット」 2010年2月21日 |