三峡ダムプロジェクトを実施する中国長江三峡集団公司によると、中国には単機容量が三峡ダムユニットを超える100万キロワット級の超大型水力タービン発電ユニットを設計・製造する力が完全に備わっているという。この超大型ユニットを、今後は金沙江下流に位置する「西電東送」(西部の電気を東部に送るプロジェクト)の2つの中核的電力源である烏東徳水力発電所と白鶴灘発電所で率先的に利用する可能性があるという。新華社が28日伝えた。
同公司の程永権・副総工程師によると、100万キロワット級ユニットの設計・製造に必要な重要技術の研究は年内に基本的に終了し、その後は研究開発が技術や材料などの刷新・改善という段階に進む見込みだ。
程副総工程師によると、同ユニットは世界最大の容量を擁するハイエンド製品で、これまでの技術的水準や技術的規範を超えた、世界にも先例のないものだが、中国には独自に研究開発する条件がすでに備わっている。国内の製造メーカーは三峡ダム発電所での70万キロワット発電ユニットの導入を通じて、これを消化吸収し、技術を刷新して、独自の中核的技術を形成。こうして中国の水力発電ユニットの技術開発能力は、基本的に世界の最先端レベルに達した。
「人民網日本語版」2010年4月29日