「中国におけるCCS:現状、試練、チャンス」と題された報告の発表会が22日に行われた。科技部・21世紀議程(アジェンダ21)管理センターの彭斯震副主任は同発表会に出席し、「今後は、CCS(二酸化炭素の回収と貯留)技術の代わりに、CCUS(二酸化炭素の回収・再利用と貯留)技術を取り入れるケースが増えていくだろう。中国もCCUSを取り入れていきたい」と強調した。「科技日報」が24日に伝えた。
英国の環境NGO「The Climate Group」が発表した同報告は、国家発展改革委員会、科技部、中国科学院および、国内外の専門家と企業の観点がまとめられたもので、政策・技術・コスト・産業チェーンなどの角度からCCSの現状と発展について全面的に考察した中国初の報告だ。
同報告の執筆に参加した彭副主任は発言の中で、「現在CCS技術、特にCO2貯留技術は開発・試行段階にある。大規模な運用までにはまだ長い道のりが必要だ。さらに重要なのは、CCS技術の要求に対し、政治上の不確定性があるということだ」と述べた。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年7月26日