天津の「科技日報」は25日に以下のように伝えた。都市の汚水処理工場の汚泥をいかにして「宝」に変えるかは、ずっと世界的な難題だったが、裕川置業集団有限公司と天津大学は共同でこの難題を解決し、汚泥処理の簡素化や無害化、資源化を実現した。天津市塘沽科学技術局が組織した専門家たちは、微生物タンパク質を抽出する方法の汚泥処理や資源化技術の研究課題に対して評定し、こうした成果は国際先端レベルに達しているとしている。
都市の汚水処理工場で発生する汚泥を処理する方法は、焼却と埋める方法がある。しかしこの2つの方法は根本的に汚泥処理の無害化と資源化は実現できない。裕川置業集団は汚泥の微生物タンパク質を抽出する技術を用いて微生物タンパク質を抽出。その割合は50%以上に上り、汚泥中の重金属を固めて菌を駆除する。抽出された微生物タンパク質の濃度は30%以上で、これを原料に優良なタンパク質の発泡剤を作ることができる。また汚泥処理の残りかすは栄養成分豊かで、植物が必要とする大量のN、P、Kなどを大量に含み、資源化の応用技術で緑化用の土壌や有機肥料として利用できる。
この新技術の適切な実施のために、裕川置業集団は1日あたりの処理量30トンの汚泥工業化模範プロジェクトを作り、1日平均の処理量300トンの汚泥処理施設を建設している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年9月29日