コロンビア大学、清華大学公共管理学院、マッキンゼー社が共同で実施した「都市中国研究計画」についての報告がこのほど、発表された。それによると、ここ数年、中国の都市は持続可能な発展において目覚しく進歩したものの、大気汚染や二酸化硫黄の排出量が先進国や世界保健機関(WHO)の環境基準を大きく上回ることがわかった。
この調査は中国112の重点都市を対象に、2004年から2008年の国家統計局の関連データに基づき、基本的な需要、資源効率、環境への影響など5方面の18項目について各都市の持続可能な発展情況を評価・比較したもの。
統計の結果、中国は都市住民の基本的な需要を満たす点で大きく進歩した。例えば水道、医療、教育の普及状況は改善され、都市部の1人当たりの居住面積は増加した。一方、2005年から2008年の間に3分の1の都市が環境投資を拡大したものの、二酸化硫黄や二酸化窒素に関するWHOの環境基準を下回る都市は20%に満たない。浮遊粒子状物質の環境基準となるとほぼ全都市で環境基準を上回る。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年11月12日